HSP気質、アラサーOLのゆるみたんです。
- 事務職に興味があるけど、HSPって事務職に向いていない?
- 未経験だから、事務職が自分に合うか不安
- 実際に事務職を経験した人の話が聞きたい
と悩まれるHSPの方も多いかと思います。
わたしは大学卒業後、転職を3回しましたが、すべて事務系の職種で働いています。事務歴12年です。
事務を長く経験してきたわたしが感じるのは「事務職はHSPに向いている場合が多い。ただし、職場環境による。」ということです。
個人的には、今後も事務系の仕事で働いていければいいなと思っています。
この記事では、事務歴12年のわたしが経験を元に、HSPが事務職で働く場合のメリット・デメリットについて解説します。
また、HSPの方が働くときに大事なポイントは「職場環境」だと思います。HSPに向いていない職場環境・おすすめの職場環境についてもまとめてみました。
事務職に就職(転職)を考えているHSPの方は、ぜひ参考にしていただけたらと思います。
HSPが事務職で働くメリット
わたしが経験した中で感じた事務職のメリットを挙げます。(すべての事務職に当てはまるわけではありません)
① 1人で仕事ができる
HSPの方は誰かと一緒に共同作業を行うのが苦手ではありませんか?いちいち相手の顔色や反応を気にしてしまったり…。
事務職だと、基本的に1人で完結する仕事が多いので、その点とても気が楽です。
もちろん仕事をする上で、上司に確認することや同僚とコミュニケーションをとる場面も発生しますが、基本的には一人で作業することが多いという点が事務職のメリットです。
② 休みの調整がしやすい
会社にもよると思いますが、先ほど述べたように1人で完結する仕事が多いので、休みの予定が立てやすいというメリットがあります。
HSP気質の方は、人付き合いで疲れやすいという特性があるので、休みが取りやすいのは大きなメリットです。
しかし、会社によっては自分と同じポジションの人がいなくて休みづらいといった場合もあるので、一概に事務職が休みやすかというとそうではないかもしれません。
わたしが今まで経験してきた会社では、同じ仕事をしている人が何人かいたので、休みを取りたい場合は事前に仕事をお願いしておくか、頼みにくい場合は前倒しで仕事を終わらせて休みを取っていました。
営業職のようにお客さまに都合を合わせることは少ないので、自分でスケジュールを調整できるのは良かったです。
③ 数字など成績に追われることがない
営業や接客業だと、ノルマが設定されることが多く、常に数字を追いながら仕事をすることになります。
わたしは以前、金融機関に勤めていたことがありますが、金融営業職のノルマは壮絶なもので、精神的なプレッシャーから体調を崩される方も珍しくありませんでした。
過度なプレッシャーに弱いのもHSPの特性です。
事務職であれば、ノルマ達成などの心配はほとんどないので、その点がメリットだといえます。
④ 静かな環境で働ける場合が多い
HSPの方は、大きな音などの刺激に弱いことも特性の1つ。
事務職は基本的にオフィスの中でパソコンを使って仕事をすることが多いので、静かな環境で働けることが多いです。
しかし、これも職場環境による部分が大きいかもしれません。同僚の話し声がうるさい場合や電話がひっきりなしに鳴っているような職場だときついかも。
わたしが働いていた職場は、基本的に静かで逆に眠くなってしまうことが多いくらいでした。
HSPが事務職で働くデメリット
良いことばかりではなくデメリットもいくつかあるのでご紹介します。
① マルチタスクが求められがち
事務職というと、デスクワークで楽そうなイメージをもたれる場合も多いですが、実際はマルチタスクで業務を進めている場合が多いです。
今日中に終わらせなければいけない業務を、2~3個同時並行で進めることが多いかなというイメージです。
ですが、入社してすぐにいくつも業務を任されるなんてことはないでしょうし(あったらブラック企業!)慣れてくれば自分のペースで仕事ができるので、入社前から過度に心配する必要もないと思います。
どの仕事もそうだと思いますが、優先順位をつけて業務に取り組むこと・できない場合は誰かに報告相談することが大切です。
② 女性が多いので人間関係が大変
事務職は、圧倒的に女性の数が多いです。わたしも女性が50名ほどいる大きな部署で働いていたことがありましたが、いろんな人がいるので大変だった記憶があります。(正直、仕事より人間関係が大変だったかも)
なので、職場での人間関係は割り切った付き合いを心掛けるということが大前提です。
しかし、気疲れしやすいHSPさんにはとても難しいことですよね。対策としては、男性が多めの業界を選ぶというのも一つの手かなと思います。
- 不動産
- 建設土木
- ディーラー
このあたりの業界であれば、男性がほどほどに多いと思います。
ただ、人間関係だけは正直、運の要素も強いです…。社内に自分と合わない人がいて仕事を続けるのに支障をきたす場合は、転職を考えてもよいと個人的には思います。
③ ルーティンワークに飽きる
HSPの特性として「共感力が高く、人の役に立ちたいという気持ちが強い」といった点があると思いますが、
事務職だとルーティンワークが多いため、直接的に人の役に立っているという実感が湧きにくい職種でもあります。
「仕事に慣れてきたのはいいけれど、わたしは何のために働いているんだろう?」と悩んでしまう場合もあるかもしれません。(私がそうでした)
そこでわたしが取った対策は以下の3つです。
- 資格やスキルを身につける
- 仕事以外の楽しみを充実させる
- 副業を始めてみる
特に、仕事で必要な資格やスキルを身につけると視野が広がるので、仕事を少しでも頑張りたい方にはおすすめです。
頑張らずにほどほどでやっていきたい方は、趣味や副業でうまくバランスを取っていくのがよいと思います!
HSPに向いていない職場環境
わたしがこれまでの経験から感じた「HSPに向いてない職場環境」をいくつか挙げてみました。
① 接客を伴う事務職
個人的には、事務+接客の仕事はHSPさんにおすすめしないです。
事務職はミスをしないように作業することで神経を使うことも多いですが、接客はまた別の角度から神経を使うことになります。
特に、対人ストレスを感じやすいHSPの方にとっては、気疲れによる負担で大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。具体的な職種をあげてみると、
- 市役所の窓口
- 銀行の窓口
- 病院の受付事務
- 調剤薬局の事務
こういった職種は、事務作業をやりつつも毎日大勢のお客様を相手にしなければならないので、避けておいたほうが無難だと思います。
② 電話対応がひっきりなしにある
HSPの方は、電話対応でも緊張する人が多いと思います。
電話対応がひっきりなしにあるかどうかは入社してみないとこればっかりはわからないのですが、上記で述べた市役所・銀行・病院などは間違いなく電話対応は多いでしょう。
BtoCの企業は、電話対応が多い可能性が高いです。
わたしが金融機関に勤めていたときは、クレームなんかも多く毎日疲弊していました…。
BtoBの企業であれば、1日数回の電話応対で済む場合もあると思うので、業界選びには注意したいですね。
③ 職場が汚い
「職場が汚いって何(笑)」と思ったそこのあなた!
感性が鋭いHSPさんにとって、職場環境が心地よいものでないということは結構なストレスだと思いますよ。例えば、
- オフィスの空気が悪い
- 机や椅子など備品がぼろい
- トイレが汚い
- 何かわからないけど臭い
などが挙げられます。一見、仕事に関係なく小さなことに思えるかもしれませんが、こういった些細なことも仕事のモチベーション低下やストレスにつながってきます。
できれば面接のときに、職場の環境や衛生面をしっかり確認しておくことをおすすめします。
④ 一緒に働く人の数が多すぎる
人の視線を気にしやすいHSPさんは、職場の人数が多ければ多い分だけ気にすることが増えてしまうので、人数の多い職場はあまりおすすめはしません。
わたしも、同じフロアに50名ほどいた大企業で働いていた頃より、オフィスに数名ほどの小さな会社で働いていた方がのびのびと働けていました。
人数が少ないからといって人間関係の悩みがまったくなくなるわけではありませんが、人が多すぎて緊張するという悩みはなくなりました。
HSPにおすすめの職場環境
① 適切な業務量で働ける
適切な業務量で働けることが、HSPさんにとって一番ストレスのかからない働き方だと思います。
個人によって考え方が違うと思いますが、わたしが考える適切な業務とは、
- 時間通りにお昼休憩が取れる
- トイレ休憩もいける
- 残業が少ない
- 理由なく有給がとれる
- 適度に雑談する時間もある
といった感じです。
事務職であればこれらの条件を満たして働けることが多いので、仕事を続けられやすいです。
② 在宅勤務も可能
欲を言えば、完全在宅勤務が最高です。
HSPさんにとって、通勤時間なし・対面で会社の人と話す必要なし・おうちで仕事ができる のはかなりありがたいと思います。
わたしも在宅勤務で仕事することもありますが、人の視線がないだけで仕事の集中力が全然違います。
完全在宅勤務の会社はそれほど多くないと思うので、たまに在宅勤務できる会社で働けると嬉しいですね。
結論:事務は働きやすいけど、職場環境の方が大事
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わたしもHSP気質が強いのですが、こんなわたしでも事務系の仕事を続けていられるので、働きやすい職種ではあるのかなと感じています。
しかし、職種よりも大事なのは職場環境です。会社の業種によって忙しさも違いますし、人間関係もさまざまです。
働きやすい事務職もあれば、そうでない事務職もあるかと思います。迷っている方は、まずはチャレンジしてみてほしいです。
最初から正社員になるのはちょっと…。と思う方は、アルバイトや派遣社員からスタートして様子を見るのもありだと思います。
この記事が参考になりましたら幸いです。